アニメ界の巨匠、宮崎駿監督が4年ぶりに放つ「崖の上のポニョ」が19日、公開された。
「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」でファンを圧倒した巨大な世界観から「となりのトトロ」に
原点回帰したような素朴さにファンの評価は分かれそうだ。
三連休と夏休みのスタートが重なった土曜日、全国の「ポニョ」上映館では早朝から子供連れの
ジブリファンが訪れた。
映画は、アンデルセン童話の「人魚姫」をベースに魚の子・ポニョと、海を見下ろす崖の
一軒家に住む5歳の男の子・宗介の2人が主人公のピュアなラブストーリー。
宗介の母リサを山口智子(43)、ポニョを海に連れ戻そうとする父フジモトを所ジョージ(53)が
担当するなど声優陣は実に豪華。宗介の父、耕一は長嶋一茂(42)が担当しているが、
スタジオジブリ出身者の一茂のマネジャーの売り込みで起用が決まったという意外な
経緯もあった。
CGアニメ全盛の今、あえてすべて手描きで挑んだ優しいタッチが目を引く。
1972年に公開された中編アニメ「パンダコパンダ」や「となりのトトロ」(88年)など、昔からの
宮崎アニメファンには懐かしいほのぼの感があふれる。その分、最近のファンは少々戸惑うだろうか。
「風の谷のナウシカ」(84年)で「アニメ映画は子供向け」というそれまでの常識を覆し、
「もののけ姫」(97年)で確立した世界観。だが宮崎監督の盟友・鈴木敏夫プロデューサーは
今月、都内での完成報告会で「大人に寄りすぎた大きな反省があった。宮さんには僕から
『次は子供向けをやろう』と言った」と新たな決意を語っている。
「子供たちにきちんとした映画を見せる順番。僕は傑作だと思う」とも。病んだ世相へ童心に帰る
大切さを伝えたかったようだ。
試写を見た映画評論家やベテランライターの評価は割れた。辛口意見から拾ってみる。
「自然破壊や道徳、反戦を真正面から扱った直近の3作と比べると、愛と約束を守るという
テーマは重要だが地味すぎる」「海が舞台の割にはスケール感がなく、高揚感も今ひとつ」
「刺激に慣れた子供たちは同じ日に公開の『ポケモン』に足が向くのでは」
実は当の宮崎監督も、「試写で作品を見た子供たちの反応が全く無く、『子供たちのために
作ろうとしたのに空振りだったのか』と落ち込んだ」ともらしている。
ジブリ映画に詳しい映画ライターの安保有希子さんは支持派だ。
「内容について議論したいならば別の作品を見に行ったほうがいい。“ポニョ”は、頭で考える
よりも全身で楽しむ感覚に近い映画。ポニョのちょっとした動きが面白く、宮崎監督の人間を
観察する力量を見せつけられた」
みんな「ナウシカ」や「ラピュタ」のような大作をずぅーっと待ってんだよね。
この2つがホームランなら「もののけ」「千と千尋」はタイムリー2B程度
残りは凡打。(三振はゲド)
出会い系
出会い系